無痛分娩を振り返って 後半
無痛分娩を振り返って 後半です。
ハプニング2:4度裂傷になった
私の出産が難産になり、産後の今も色々と頭を悩ませている原因はこれです。
ちなみに4度裂傷とは…と引用をしようとしたんですが、論文から引用するとその論文に掲載されている症例の写真たちが衝撃的なものが多いので、言葉でザックリ、素人解説させて頂きます。
出産時の会陰部(膣の入り口です)の傷の度合いは、1度~4度で分けれれており、4度裂傷はその中でも一番重い傷の状態を指します。
よく「裂けた」とか「裂けそうだから切ってもらった」とかいうのは、この裂傷のことで、通常は1~2度の裂傷の方が多いそうです。
3度裂傷もなかなか起こる確率が低いそうですが、4度はさらに低いとのこと。
どれくらい低いのかというと、助産師さんでも4度裂傷のお産に立ち会うことは1度あるかないか、医師でも2~3度立ち会うか否かという確率らしいです。
実際、私の出産を担当された先生もご自身が立ち会って出産されたお産では初めてだったそうです。
私の場合は、外からみた傷、つまり膣の入り口付近は大きくなかったんですが、
膣の入り口から2~3センチのところに、腸との間に穴ができてしまったそうです。
なので最初は「吸引分娩も立派なお産だから。気にしなくていいよ、お疲れさま!」なんて明るく私を励ましながら傷の処置をしてくれていた先生ですが、その穴を見つけてから急に無言になり、手を止め、助産師さんを呼びだしたので、疲れ果てた私も
「あれ、何かあったのかな?よくいう子宮脱ってやつかな?」なんてぼんやり考えてました。
外で待ち続けていた夫が呼ばれ、実は…と4度裂傷の事実を聞いたとき、どんな病状なのかあまりよく分かっていませんでした。
でも咄嗟に、私になんて言葉をかけたらいいのか迷っていて、不安そうな夫を励まさなくちゃいけない!と思い、「赤ちゃんとの写真撮って」とお願いしたことを覚えています。
そのあと、先生の判断で大学病院の産婦人科の先生を呼んで傷の処置をしてもらい、出産してから2時間後、分娩室に入ってから数えると4時間後、ようやく分娩室を出ることができました。
計4時間、あの分娩台の上で足を開きっぱなしでいきんだり、処置を受けたのでもうその日どころか、次の日もゲッソリ疲れてしまいました。
お産にハプニングはつきもの
今回、①赤ちゃんが生まれてこない ②4度裂傷になる という2つのハプニングがあり、私としてはまさかの連続でした。
というのも、周りに大きなハプニングを乗り越えて出産した方はいなかったので、私が想定していたハプニングは「会陰切開するのか否か」程度でした。
まぁ会陰切開なんてして当たり前の処置ですし、ハプニングには入らないんですがね…。初産ですし、無痛分娩で陣痛への不安が少なかった分、まさか異常分娩に分類されるお産になるとは、思いもしませんでした。
でも少し前にヒットしたドラマ、コウノドリのセリフにも
「お産は何もなくて100点。何かあると、お母さんはそこからどんどんマイナスしていく。」
という言葉があり、私も同じように、マイナスしていってしまい、一時期お産がとても悲しい思い出となりました。
今でこそ息子が元気に生まれてくれて、すくすく育ってくれているんだから、それでいいじゃない。と前向きに考えられますが、正直、まだ二人目は考えられないし、まだというか、もうお産はしたくないなという気持ちも大きいです。
でも大なり小なりハプニングがあり、出産時、もしくは産後に悩みを抱えている人は大勢います。
なので「どうして自分だけ?」と考えるのはやめました! 考えたところで私の身に起こったハプニングも悩みは消えませんし、むしろ暗い気持ちが募っていくだけなので。
最後に
今回の無痛分娩を振り返って、ハプニングに重きを置いてしまいましたが、
出産中に大きく取り乱すことなく、また産後の処置の時もしっかり麻酔が効いていたので結果、今回は無痛分娩にして良かったと思っています。
もちろん、無痛分娩にしたから微弱陣痛になり、吸引分娩になったのかな…という後悔も少しありますが、私の場合は産道が狭く、緊張しいなので麻酔を使用した方がリラックス出来たし、
そもそもエコーでは推定3000gだったけど実際は3500g近いビッグベビーだったので(笑)、中々生まれてこなかったのはそのせいかなー?とも思ってます笑
私からこれから出産を控えている方に伝えたいのは、
『どんなお産でも立派なお産で、すべて命がけ。
そしてもし、人と違ったスタイルの出産を望むなら、あとから振り返って「もし○○してなかったら…」なんて考えないこと。』です。
長くなりましたが、出産レポを最後まで読んで頂きありがとうございました!